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医師国家試験 guide

頻出分野の見方:出題基準の配分から勉強の優先順位をつける

出題基準の配分表と、厚生労働省の資料で確認できた制度の数字を組み合わせて、医師国家試験の優先順位を決める方法を示します。

Updated October 2026. 1 min read

頻出分野は、出題基準の配分と、数字で問われる制度の知識の2方向から決めます。医学総論の最大章は「予防と健康管理・増進」(約17%)、医学各論では消化器・腹壁・腹膜疾患(約13%)と腎・泌尿器・生殖器疾患(約12%)が大きい章です。公衆衛生は、民間予備校の分析で第120回の一般問題150問のうち45問(30%)でした。このページは、配分表と、厚生労働省の資料で確認できる「数字で覚える制度」の一覧を載せます。

配分から優先順位をつける

令和6年版ブループリントは、医学総論150問と医学各論150問のそれぞれについて、章ごとの割合を概数で示しています。割合の合計が100%にならない場合があります。問題数は150問に対する当サイトの目安で、各回の実際の出題数とは異なります。

医学総論(150問)

章割合問題数の目安
Ⅱ 予防と健康管理・増進約17%約26問
Ⅰ 保健医療論約13%約20問
Ⅸ 治療約13%約20問
Ⅴ 病因、病態生理約12%約18問
Ⅵ 症候約12%約18問
Ⅲ 人体の正常構造と機能約9%約14問
Ⅳ 生殖、発生、成長、発達、加齢約9%約14問
Ⅷ 検査約9%約14問
Ⅶ 診察約7%約11問

医学各論(150問)

章割合問題数の目安
Ⅵ 消化器・腹壁・腹膜疾患約13%約20問
Ⅷ 腎・泌尿器・生殖器疾患約12%約18問
Ⅲ 皮膚・頭頸部疾患約11%約17問
Ⅴ 心臓・脈管疾患約10%約15問
Ⅸ 神経・運動器疾患約9%約14問
Ⅹ 内分泌・代謝・栄養・乳腺疾患約8%約12問
Ⅻ 感染性疾患約8%約12問
Ⅳ 呼吸器・胸壁・縦隔疾患約7%約11問
Ⅰ 先天異常、周産期の異常、成長・発達の異常約5%約8問
Ⅱ 精神・心身医学的疾患約5%約8問
Ⅶ 血液・造血器疾患約5%約8問
Ⅺ アレルギー性疾患、膠原病、免疫病約5%約8問
ⅩⅢ 生活環境因子・職業性因子による疾患約5%約8問

総論の「予防と健康管理・増進」と「保健医療論」を合わせると約30%、150問に対して約45問です。各論で最大の章である消化器(約13%、約20問)を大きく上回ります。これは、第120回の民間予備校の分析(公衆衛生が一般問題の30%)とも整合します。公衆衛生の対策は総論・公衆衛生の領域ページにまとめました。

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数字で覚える制度と基準

数字と期間で問われる知識は、暗記の効果が高い部分です。以下は厚生労働省・e-Gov・学会の資料で確認できた内容です。回数、間隔、自己負担割合のように、確認できなかった項目は載せていません。

がん検診(厚生労働省の指針)

種類検査対象間隔
胃がん問診+胃部エックス線または胃内視鏡50歳以上(胃部エックス線は当分の間40歳以上も可)2年に1回(40歳以上の胃部エックス線は年1回も可)
子宮頸がん細胞診20歳以上の女性2年に1回
子宮頸がんHPV検査単独法30歳以上の女性5年に1回
肺がん質問+胸部エックス線40歳以上年1回
乳がん質問+マンモグラフィ40歳以上の女性2年に1回
大腸がん問診+免疫便潜血検査40歳以上年1回

特定健診・メタボリックシンドローム

  • 特定健康診査・特定保健指導の対象は40〜74歳。
  • メタボリックシンドロームの診断基準(日本):腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上に加え、(1) 中性脂肪150mg/dL以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満、(2) 収縮期130mmHg以上かつ/または拡張期85mmHg以上、(3) 空腹時血糖110mg/dL以上、の3項目のうち2項目以上。

糖尿病の診断(日本糖尿病学会)

  • 糖尿病型は、空腹時血糖126mg/dL以上、75g OGTT 2時間値200mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上(NGSP値)のいずれか。
  • 別の日に2回の糖尿病型(少なくとも1回は血糖値)で診断。血糖値の糖尿病型と慢性高血糖の症状、または確実な糖尿病網膜症があれば、1回でも診断できる。

母子保健法・介護保険法

  • 新生児は出生後28日を経過しない乳児。乳児は1歳に満たない者。幼児は満1歳から小学校就学の始期まで。妊産婦は妊娠中または出産後1年以内の女子。
  • 市町村は、満1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児と、満3歳を超え満4歳に達しない幼児に健康診査を行う。
  • 体重2,500g未満で出生した乳児は、保護者が速やかに届け出る。
  • 介護保険の第1号被保険者は市町村の区域内に住所を有する65歳以上、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者。

感染症法の届出

  • 一類から四類は、ただちに届出。一類はエボラ出血熱、ペストなど。二類は結核、ジフテリアなど。三類はコレラ、腸管出血性大腸菌感染症など。四類はデング熱、マラリア、狂犬病、A型肝炎、E型肝炎など。
  • 五類の全数把握は原則7日以内。ただし侵襲性髄膜炎菌感染症、風しん、麻しんは「ただちに」。

精神保健福祉法の入院形態

  • 任意入院:本人の同意に基づく入院。
  • 措置入院:自傷他害のおそれがある者。精神保健指定医2名の診察が一致した場合に都道府県知事が措置。
  • 緊急措置入院:急速を要する場合、指定医1名の診察で足り、入院期間は72時間以内。
  • 応急入院:急速を要し、家族等の同意が得られない場合。72時間以内(特定医師の診察の場合は12時間まで)。
  • 医療保護入院の細部は、令和6年4月施行の改正を含めて、最新の法令で確認すること。

定期接種の開始年齢

ロタウイルス、5種混合(DPT-IPV-Hib)、小児の肺炎球菌、B型肝炎は生後2か月から。BCGは生後5か月から。MRは1歳と小学校入学前(5歳以上)。水痘は1歳から。日本脳炎は3歳と9歳。DTは11歳から。HPVは12歳から。高齢者の肺炎球菌と帯状疱疹は65歳。妊婦のRSウイルスは妊娠28〜36週。回数と間隔は定期接種実施要領で確認してください。

制度は改正されます。上の表は2026年10月21日時点で資料を確認した内容です。試験で使う前に、最新の厚生労働省の資料と照らして、年度が合っているかを確かめてください。

頻出分野の勉強法

  1. 配分の大きい章から始める。総論の予防・保健医療論、各論の消化器と腎・泌尿器・生殖器から。
  2. 数字をカードにする。上の一覧をカードにして、毎日5分、声に出して確認する。
  3. 過去問で出方を確認する。厚生労働省が公表している問題と正答で、数字がどう問われるかを見る。
  4. 疾患は「初期対応」から。診断名の暗記より、最初の検査と処置を言えるようにする。

各回の配分の読み方と、3条件の関係は合格基準と禁忌肢のページに、週ごとの計画は勉強スケジュールにあります。

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Frequently asked questions

医師国家試験で最も出題が多い分野は何ですか。

令和6年版ブループリントでは、医学総論の「予防と健康管理・増進」が約17%で最大の章です。医学各論では、消化器・腹壁・腹膜疾患が約13%で最大です。いずれも概数です。

公衆衛生はどれくらい出ますか。

ブループリントの総論の章(予防と健康管理・増進、保健医療論)を合わせると約30%です。民間予備校の分析(二次情報)では、第120回の一般問題150問のうち45問(30%)でした。

疾患のレベルa・b・cは何を意味しますか。

出題基準で疾患ごとに示される到達度です。民間予備校の第120回分析(二次情報)では、各論の疾患のうちレベルaが107問、bが33問、cが5問でした。定義の詳細は厚生労働省の出題基準で確認してください。

数字の暗記はどこから始めればよいですか。

がん検診の対象年齢と間隔、特定健診の対象、感染症法の届出、精神保健福祉法の入院形態、定期接種の開始年齢から始めるとよいです。このページの一覧を使えます。

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