この領域は400問全体の約6.5%、約26問と推定されます。ブループリントの各論Ⅵ 消化器・腹壁・腹膜疾患(約13%)と、Ⅶ 血液・造血器疾患(約5%)を合わせた約18%にあたります。消化器は各論で最大の章で、急性腹症の初期対応と、検診・感染症法の知識が絡みます。
配分と位置づけ
各論150問のうち、消化器は約13%、血液は約5%です。合計約18%は約27問ですが、当サイトの領域別推定では約26問としています。概数であり、各回の実際の出題数とは異なります。
範囲:出題基準にもとづく項目
次の項目は、当サイトが令和6年版出題基準をもとに、この領域に割り当てた学習範囲です。
- 食道疾患(逆流性食道炎、食道癌、アカラシア、食道静脈瘤)
- 胃・十二指腸疾患(消化性潰瘍、Helicobacter pylori感染、胃癌)
- 小腸・大腸疾患(炎症性腸疾患、虚血性腸炎、大腸癌、腸閉塞)
- 虫垂炎・憩室炎・ヘルニア・腹膜炎・急性腹症
- 直腸・肛門疾患(痔核、痔瘻、直腸癌)
- 急性・慢性肝炎(A型・B型・C型、自己免疫性肝炎)
- 肝硬変・肝細胞癌・脂肪性肝疾患
- 胆石症・胆嚢炎・胆管炎・胆道癌
- 急性膵炎・慢性膵炎・膵癌
- 消化管出血と小児の消化器外科疾患(肥厚性幽門狭窄症、腸重積症)
- 腹部外傷・消化管異物
- 貧血(鉄欠乏性、巨赤芽球性、溶血性、再生不良性)
- 白血病・骨髄異形成症候群・骨髄増殖性腫瘍
- 悪性リンパ腫と多発性骨髄腫
- 出血性疾患と血栓傾向(ITP、血友病、DIC、TTP、抗リン脂質抗体症候群)
- 小児の血液疾患・造血器腫瘍
消化器は、食道疾患(逆流性食道炎、食道癌、アカラシア、食道静脈瘤)、胃・十二指腸疾患(消化性潰瘍、Helicobacter pylori感染、胃癌)、小腸・大腸疾患(炎症性腸疾患、虚血性腸炎、大腸癌、腸閉塞)、虫垂炎・憩室炎・ヘルニア・腹膜炎・急性腹症、肝疾患(A型・B型・C型肝炎、肝硬変、肝細胞癌)、胆石症・胆嚢炎・胆管炎、膵炎・膵癌、消化管出血、小児の消化器外科疾患です。血液は、貧血、白血病・骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫と多発性骨髄腫、出血性疾患と血栓傾向です。
学習の優先順位
約26問のうち、消化器が約3分の2を占めます。緊急疾患(急性腹症、消化管出血、急性膵炎、胆管炎)を先に固め、次に癌(食道、胃、大腸、肝、胆道、膵)、次に炎症性腸疾患と肝疾患の順に進めます。小児の消化器外科疾患(肥厚性幽門狭窄症、腸重積症)は、症状と画像所見が特徴的で、取りやすい項目です。
血液は、貧血の鑑別、白血病・リンパ腫・骨髄腫の診断、出血性疾患と血栓傾向(ITP、血友病、DIC、TTP)が柱です。検査値の組合せ(PT、APTT、血小板、フィブリノゲンなど)から病態を推定する練習が有効です。
日本の制度で確認する点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 胃がん検診 | 問診+胃部エックス線または胃内視鏡。50歳以上、2年に1回(胃部エックス線は当分の間、40歳以上・年1回も可) |
| 大腸がん検診 | 問診+免疫便潜血検査。40歳以上、年1回 |
| 三類感染症 | コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス。ただちに届出 |
| 四類感染症(肝炎) | A型肝炎、E型肝炎。ただちに届出 |
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典型的な落とし穴3つ
- 胃がん検診と大腸がん検診の対象年齢を混ぜる。胃は50歳以上で2年に1回、大腸は40歳以上で年1回です。胃部エックス線に限って、当分の間は40歳以上・年1回も可とされる点も別に覚えます。
- 三類と四類の区分を取り違える。腸管出血性大腸菌感染症、細菌性赤痢、コレラ、腸チフス、パラチフスは三類、A型肝炎とE型肝炎は四類です。いずれもただちに届出ですが、類型が問われます。
- 急性腹症を診断名で追う。(編集部の見解)虫垂炎、憩室炎、腸閉塞、腹膜炎などは、まず緊急手術が必要かどうかの判断が先です。腹膜刺激症状、ショックの有無から初期対応を決めます。
復習の進め方
- 臓器別に「症候→検査→治療」の順で。食道、胃、腸、肝胆膵の順に、症候から初期検査までを1枚にまとめます。
- 急性腹症は分岐図で。バイタルサインと腹部所見から、緊急手術へ進む条件を図にします。
- 血液は検査値から。貧血は平均赤血球容積などの指標から鑑別を絞る練習をします。
- 検診と届出は数字カード。上の表をカードにして、毎日確認します。
全体の計画は勉強スケジュールに、合格の3条件は合格基準と禁忌肢のページにあります。
Frequently asked questions
この領域は何問出ますか。
400問全体の約6.5%、約26問と推定されます。ブループリントの各論Ⅵ・Ⅶ章の按分で、各回の実際の出題数とは異なります。
消化器は各論で最大の章ですか。
はい。令和6年版ブループリントで、消化器・腹壁・腹膜疾患は約13%と、各論で最大です。
A型肝炎は届出が必要ですか。
感染症法の四類感染症で、ただちに届出が必要です。E型肝炎も四類です。
大腸がん検診は何歳からですか。
40歳以上で、免疫便潜血検査を年1回行います。