この領域は400問全体の約6.5%、約26問と推定されます。ブループリントの各論Ⅺ アレルギー性疾患・膠原病・免疫病(約5%)、Ⅻ 感染性疾患(約8%)、ⅩⅢ 生活環境因子・職業性因子による疾患(約5%)を合わせた約18%です。感染症は、病原体と類型を対にして覚えると得点が安定します。
配分と位置づけ
各論150問のうち、免疫が約5%、感染性疾患が約8%、環境因子が約5%です。合計約18%は約27問ですが、当サイトの領域別推定では約26問としています。概数であり、各回の実際の出題数とは異なります。届出の時期の整理は公衆衛生の領域ページにもあります。このページでは、病原体と類型の対応に絞ります。
範囲:出題基準にもとづく項目
次の項目は、当サイトが令和6年版出題基準をもとに、この領域に割り当てた学習範囲です。
- アレルギー性疾患(アナフィラキシー、食物アレルギー、花粉症)
- 全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚筋炎などの膠原病
- 血管炎症候群(ANCA関連血管炎、巨細胞性動脈炎、IgA血管炎)
- 関節リウマチ・脊椎関節炎・Sjögren症候群・Behçet病
- 原発性・続発性免疫不全症(HIV感染症/AIDS)
- ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、COVID-19、肝炎ウイルス)
- 細菌感染症(敗血症、黄色ブドウ球菌、レンサ球菌、髄膜炎菌、大腸菌)
- 抗酸菌感染症(結核の診断と治療、潜在性結核感染症)
- 真菌・寄生虫・原虫感染症(カンジダ、アスペルギルス、マラリア)
- 抗菌薬の選択と薬剤耐性(MRSA、ESBL産生菌、CRE)
- 小児感染症と予防接種(定期接種のスケジュール)
- 食中毒と動物由来感染症
- アルコール・薬物依存と急性中毒(拮抗薬、解毒)
- 喫煙・受動喫煙による健康影響
- 産業中毒・職業性疾患(じん肺、有機溶剤、鉛)
- 熱中症・低体温・溺水・放射線障害など物理的原因による障害
- 渡航医学と輸入感染症(デング熱、マラリア、狂犬病)
アレルギー性疾患(アナフィラキシー、食物アレルギー)、膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎)、血管炎症候群、免疫不全症(HIV感染症)、ウイルス・細菌・抗酸菌・真菌・寄生虫・原虫感染症、抗菌薬の選択と薬剤耐性、小児感染症と予防接種、食中毒と動物由来感染症、アルコール・薬物依存と急性中毒、喫煙、産業中毒・職業性疾患、熱中症・低体温・溺水・放射線障害、渡航医学と輸入感染症が範囲です。
学習の優先順位
約26問のうち、感染性疾患が最大です。第1に、感染症法の類型表と病原体の対応。第2に、細菌・ウイルス・結核・真菌・寄生虫の代表的な疾患の診断と治療。第3に、抗菌薬の選択と薬剤耐性(MRSA、ESBL産生菌、CRE)。アレルギーと膠原病は、アナフィラキシーの初期対応と、全身性エリテマトーデスなど代表的な膠原病の診断基準が先です。
環境因子では、急性中毒の拮抗薬・解毒、産業中毒・じん肺、熱中症・低体温・溺水・放射線障害が出題範囲です。急性中毒は、必修の救急初期診療とも重なるため、禁忌肢にも注意します。
感染症法の類型と予防接種
| 類型 | 主な疾患 | 届出 |
|---|---|---|
| 一類 | エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 | ただちに |
| 二類 | 急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、SARS、MERS、鳥インフルエンザ(H5N1)・(H7N9) | ただちに |
| 三類 | コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス | ただちに |
| 四類 | E型肝炎、A型肝炎、デング熱、日本脳炎、マラリア、狂犬病、レジオネラ症、つつが虫病、ボツリヌス症、炭疽 ほか | ただちに |
| 五類(全数把握) | 後天性免疫不全症候群、梅毒、百日咳、破傷風、侵襲性肺炎球菌感染症、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症、劇症型溶血性レンサ球菌感染症 ほか | 原則7日以内(侵襲性髄膜炎菌感染症、風しん、麻しんはただちに) |
予防接種の定期接種の開始年齢は、ロタウイルス・5種混合・小児の肺炎球菌・B型肝炎が生後2か月から、BCGが生後5か月から、MRが1歳と小学校入学前、水痘が1歳から、日本脳炎が3歳と9歳、DTが11歳から、HPVが12歳から、高齢者の肺炎球菌・帯状疱疹が65歳です。回数と間隔は、定期接種実施要領で確認してください。
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典型的な落とし穴3つ
- 類型の所属を取り違える。結核とジフテリアは二類、腸管出血性大腸菌感染症は三類、A型肝炎・デング熱・マラリアは四類です。病原体名の横に類型を書いて覚えます。
- 五類全数把握の例外を忘れる。五類の原則は7日以内ですが、侵襲性髄膜炎菌感染症、風しん、麻しんは「ただちに」です。梅毒や百日咳などは原則どおり7日以内です。
- 予防接種の開始年齢を月齢と年齢で混ぜる。ロタウイルスなどは生後2か月、BCGは生後5か月と月齢で、MRは1歳と就学前というように年齢で示されます。単位を揃えて表にします。
復習の進め方
- 病原体を類型の表に並べる。一〜五類の表を何も見ずに書き写せるまで繰り返します。
- 感染症は「感染経路・症状・診断・治療・予防」の5列で。病原体ごとに1行にします。
- 膠原病は抗体と臓器障害を対に。疾患ごとに、特徴的な自己抗体と主要な臓器障害を整理します。
- 環境因子は物質と症状で。産業中毒、急性中毒、熱中症などを、原因物質・症状・拮抗薬や初期対応で並べます。
全体の計画は勉強スケジュールに、合格の3条件は合格基準と禁忌肢のページにあります。
Frequently asked questions
この領域は何問出ますか。
400問全体の約6.5%、約26問と推定されます。ブループリントの各論Ⅺ・Ⅻ・ⅩⅢ章の按分で、各回の実際の出題数とは異なります。
感染症法の類型は何から覚えますか。
一類から四類は、ただちに届出が必要な疾患です。まず病原体と類型の対応表を書き、次に五類の全数把握の例外を覚えます。
予防接種の回数と間隔は載っていますか。
載せていません。開始年齢は確認できましたが、回数と間隔は定期接種実施要領で確認してください。
食中毒はどこで勉強しますか。
この領域の感染性疾患と、総論の公衆衛生(食品衛生法・食中毒)で扱います。