この領域は400問全体の約10.75%、約43問と推定されます。ブループリントの総論のⅦ 診察(約7%)、Ⅷ 検査(約9%)、Ⅸ 治療(約13%)にあたります。検査と治療の選択を、場面ごとに判断する問題が中心です。
配分と位置づけ
総論150問のうち、診察が約7%、検査が約9%、治療が約13%です。合計は約29%で、約43問になります。割合は概数で、各回の実際の出題数とは異なります。
基礎的な機序は正常構造・病因病態で、必修レベルの手技は必修の臨床の基本で扱います。この領域は、その応用にあたります。
範囲:出題基準にもとづく項目
次の項目は、当サイトが令和6年版出題基準をもとに、この領域に割り当てた学習範囲です。
- 二次・三次救急の診察(重症度・緊急度評価、トリアージ)
- 高齢者総合機能評価(CGA)と老年症候群
- 小児・新生児の診察(成長曲線、Apgarスコア、小児のバイタルサイン)
- 妊産婦の診察(Leopold触診、胎児心拍、NST)
- 検体検査(血算・生化学・凝固・腫瘍マーカー・免疫血清)
- 生体機能検査(心電図、肺機能、脳波、筋電図、聴力)
- 画像検査(超音波・CT・MRI・核医学・PET・血管造影)
- 内視鏡検査
- 心理・精神機能検査(HDS-R、MMSE、WAIS)
- 周産期の検査(羊水検査、胎児超音波、出生前遺伝学的検査)
- 食事・栄養療法(経腸栄養・静脈栄養、必要エネルギー量、NST)
- 薬物療法(薬物動態、相互作用、副作用、小児・妊婦・高齢者・腎障害時の投与)
- 輸液・輸血・血液浄化(輸液製剤、輸血副作用、透析)
- 手術・周術期管理・麻酔(術前評価、術後合併症、局所麻酔・全身麻酔)
- 臓器移植・人工臓器・再生医療
- 放射線治療・IVR・内視鏡治療
- リハビリテーション(ADL評価、FIM、脳卒中リハビリテーション)
- 緩和ケア(WHO三段階除痛ラダー、オピオイド、せん妄対応)
- 二次・三次救急の治療(蘇生、救急医療体制)
- その他の治療法(漢方、理学療法、精神療法、認知行動療法)
二次・三次救急の診察とトリアージ、高齢者総合機能評価、小児・新生児・妊産婦の診察、検体検査、生体機能検査、画像検査、内視鏡、心理・精神機能検査(HDS-R、MMSE、WAIS)、周産期の検査、栄養療法、薬物療法、輸液・輸血・血液浄化、手術・周術期・麻酔、臓器移植、放射線治療、リハビリテーション、緩和ケア(WHO三段階除痛ラダー、オピオイド)が範囲です。検査と治療は、「いつ・誰に・何を選ぶか」と「その合併症や副作用」が対で問われます。
学習の優先順位
約43問を、診察(約11問)、検査(約14問)、治療(約20問)に分けます。治療は最大で、薬物療法、輸液・輸血、手術・周術期・麻酔、緩和ケア、リハビリテーションが含まれます。範囲が広いので、「禁忌」と「特殊集団での注意」から先に固めます。
検査は、画像検査の選択(超音波、CT、MRI、核医学)と所見の読みが中心です。内視鏡や生体機能検査(心電図、肺機能、脳波、筋電図)は、適応と代表的な異常所見を対にして覚えます。
日本の資料で確認する点
- 検査値の表記と単位:厚生労働省の「主な検査項目の表記」に従います。
- 薬剤名:一般名で出題されます。商品名で覚えている場合は、一般名に直しておきます。
- 蘇生・救急医療体制:JRC蘇生ガイドラインと、救急医療体制(初期・二次・三次)の区分を確認します。数値は最新版で確認してください。
- 緩和ケア:WHO三段階除痛ラダーとオピオイドの使い方、せん妄への対応が項目に挙がっています。
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典型的な落とし穴3つ
- 特殊集団の薬物療法で一般則を当てはめる。(編集部の見解)小児、妊婦、高齢者、腎障害時の投与は、一般成人と異なります。薬物動態の変化と、避けるべき薬の組合せを、表にして整理します。
- 輸血・輸液の副作用を症状から結びつけられない。(編集部の見解)症状が出る時間経過と、最初にとるべき対応(中止、バイタルの確認など)を対にして覚えます。
- 周術期の問題を手術の種類だけで考える。(編集部の見解)術前評価、術後合併症、麻酔の方法を、時間軸(術前・術中・術後)に沿って整理します。
復習の進め方
- 検査は「適応・所見・副作用」の3列で。画像検査ごとに、どの場面で選ぶか、何が見えるか、禁忌や被ばくなどの注意点を書きます。
- 薬は作用機序より使い分けで。薬剤群ごとに、適応、禁忌、特殊集団での注意を並べます。
- 画像を毎日1枚見る。X線、CT、MRI、超音波、心電図を、所見の言語化とセットで練習します。
- 周術期は時間軸で1枚。術前評価、麻酔、術後合併症、リハビリを、時間順に並べます。
全体の計画は勉強スケジュールに、合格の3条件は合格基準と禁忌肢のページにあります。
Frequently asked questions
この領域は何問出ますか。
400問全体の約10.75%、約43問と推定されます。総論のⅦ・Ⅷ・Ⅸ章の割合の按分で、各回の実際の出題数とは異なります。
画像問題の対策はどうしますか。
民間予備校の第120回分析(二次情報)では、画像問題は91問(22.8%)でした。領域別の演習に混ぜて、毎日少しずつ見るのが効率的です。
薬剤は一般名と商品名のどちらで覚えますか。
出題は一般名が前提です。商品名で覚えている場合は、一般名との対応表を作ってください。
リハビリテーションは何が出ますか。
ADL評価、FIM、脳卒中リハビリテーションが項目に挙がっています。評価尺度の名称と、何を測るかを対にして覚えます。